パーソンズ「社会における進化的普遍性質」

Talcott Parsons, 1964, "Evolutionary Universals in Society," American Sociological Review 29, pp. 339-357
1963年の春学期にベラー、アイゼンシュタットとやった「進化」セミナーの記録。

三谷メモ

だめだつまらん、飽きてきた。

イントロ

  • ちょっと前までは進化とか昔との連続性とか無視して、各文化、各社会はまったく別物みたいな話だったけど、その裏では普遍的に見られる特徴は全部「人間」の普遍的特徴で・・・みたいな話があって、これは人間で猿からの進化過程が終了したという人間中心主義があったよ。
  • でも最近、社会の進化論が復活してきたよ。

進化的普遍性質

  • システムの適応能力を大幅に高め、それ以降の進化の前提となるような発達段階を、進化的普遍性質というよ。
  • 有機体一般だと「視覚」がいい例だよ。人間だと「手」とか「脳」だよ。
  • 適応能力というのは、現在の環境にたまたま合っているということではなくて、システムと環境の関係の変化(周期的・突発的いずれも含む)=不確実性に対応できるということだよ。で、適応能力の増大が進化だよ。この話は自然選択の話から来ているけど、進化しなかったシステムは必ずしも絶滅するんじゃなくて「隙間」で生き延びたり、より進化したシステムと共生関係をつくったりすると考える点が違うよ。
  • あと、最初に導入したときの影響と、その後の発達にとっての重要性は区別して考えてね。それと、自分が初めて導入するときと、人が採用しているのを見ていいなあと思って導入するときとでは、それが進化につながるかどうかの条件が変わってくるから気をつけてね。

文化と社会の進化のための先行要件

  • 人間は体の遺伝的構成と文化による「規範的期待」の枠内で、環境に適応しないといけないよ。
  • 人間社会であるためには、宗教があって、言語によるコミュニケイションがあって、親族による社会的組織があって、テクノロジーがあって、これら四つが一定の関係を形成していないといけないよ。
  • この四つと、生物学的進化も体系的な関係にないといけないよ。

社会的階層化

文化的正統化

官僚制組織