ルーマンメモ

http://d.hatena.ne.jp/takemita/20061016/p1#c1161074402
contractioさんにもご同意いただいたところで、ルーマンの論文の書き方を見ると、
 
 (1)既存理論の問題点を具体的に指摘
 (2)それが既存理論の思考前提における問題に由来することを指摘
 (3)その問題をクリアした代替理論を提唱
 (4)その理論代替の意義をちょっとだけ示唆(←これが最終節)
 
というのがスタンダードプラン。問題点は、(2)と(3)の内容がいつも一緒。(4)が薄すぎ。(2)がいつも同じなので、(1)と(2)の間の関係に「それほんとかよ」という疑問を禁じえない。(1)と(2)(3)の間のスケール(議論の一般性の水準)の違いが大きすぎる。(4)がいつまでたっても示唆の域を出ない。