ルーマンメモ

Soziologische Aufklaerung 1 - 6

Soziologische Aufklaerung 1 - 6

「社会的システム理論としての社会学」の続き。

過程とシステムとは、それぞれ選択性というものの異なる側面を表している。過程概念は選択的現象の事実性を表すものであり、それによって境界設定の必然性を表す概念である。これに対してシステム概念は、この必然的な境界設定を表す概念である。過程とはシステムであり、過程が構造を持つのである。(強調原文)

正直言って、この言い回しが腑に落ちれば、もうルーマンでわからないところはないと言えそうな気がする(知らないところはたくさん残るだろうけど。それは読んで知ればいいだけ)。さて。過程=システムで、それが構造を持つという関係。別所では、システムは行為水準、構造は期待水準といっているので、上記の文章が腑に落ちるとは、要するにルーマン理論における行為と期待の関係がわかるということと多分同じこと。事実と可能性(集合)といってもよいか。うーん、今はこのくらい。