理系の経営学
- 作者: 宮田秀明
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2003/04/05
- メディア: 単行本
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科学的論理性が「理系」だそうです。文系の経営学は論理的でないってことですね。経営学の人はこういうの見たら怒らないと。
- はじめに
- 1 「経営とは「理系」思考の産物である」
現状を大雑把に言えば、科学的な論理によるものが意思決定に占める割合は、工業製品の設計で最高70%、企業経営における意思決定では50%以下、行政においては10%ぐらいだろう。
という無根拠な数字が平然と出てくるところが、いかにも「理系」らしいというか。
- 2 「経営に必要な「力」を理系の視点で因数分解する」
因数分解・・・いや理系ですね。
- 3 「日本企業の経営を理系の視点でとらえなおす」
失敗学はだめだ、なぜなら失敗はだめだからだ、というのは論理なのか。
- 4 「「理系の経営学」の考え方」
- 5 「理系の先進経営技術を学ぶ」
シミュレーションのことです。この種の本にありがちなのだが、繰り返しが目立つようになってきた。
- 6 「理系の経営者」
という二値論理では対処しきれない命題が出始めた。
- 7 「「理系の経営」の実現にむけて」
- 8 「理系の経営力を養う」
この本全体を通じて、経営者なりリーダーの資質に対する期待が強すぎると思う。「理系」というのもこの資質のことだし。だから結局最近の経営者の資質についての批判と、自分とこの教育機関の宣伝にしかなっていない。せっかく「理系」なんだから、トップが馬鹿でも上手くまわるようなシステム設計とか考えてくれたらいいのに。