賢治草紙

賢治草紙

賢治草紙

「土神と狐」、「銀河鉄道の夜」。
 「土神と狐」については、むかし師に紹介されて読んだ
宮崎アニメの暗号 (新潮新書)

宮崎アニメの暗号 (新潮新書)

小森陽一
最新 宮沢賢治講義 (朝日選書)

最新 宮沢賢治講義 (朝日選書)

による(いや正確には谷川雁による、かな)、この舞台は昔の製鉄場、タタラ場の跡で、この話は土と木の対立という陰陽(五行)思想に基づいているという解釈が載っていて、青井本はそこから「もののけ姫」の話につながっていくのだが、だから何なのかという感じがしないでもない。まあ小森本読んでみようかな。そういえばこの本が出た頃、ぼくは小森さんの講義に出ていて、『春と修羅』の出だしの「わたくしといふ存在は・・・」についての議論を聞いたはずなのだが、内容はまったく覚えていない。
 「銀河鉄道の夜」は、どうしてもアニメ映画のますむらひろしの猫のイメージから逃れられないが、ジョバンニとかいっているのに日本人みたいなのが出てきてもあれだし、もろに外人顔でもあれだから、猫でよかったのかもしれないと思いつつ、まあそもそもアニメ化しなければよかったんじゃないかと思っている次第です。