はじめての分析哲学
- 作者: 大庭健
- 出版社/メーカー: 産業図書
- 発売日: 1990/08
- メディア: 単行本
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やっと発見!
序章まで。・・・「おいしい生活」・・・。しかし生意気な卒業生だなあ。
I章「哲学の変遷と分析哲学」。
いま逆に「黒いカラスが存在する」という存在文を考えれば、これは簡単に検証できそうですから、経験的に有意味な文だ、と言えそうです。しかし、この存在文は、「全てのカラスが黒デナイということはない」という全称文と同値でありまして、この全称文にかんしては、せいぜい「調べたかぎり、カラスが黒デナイことはない」とまでは言えても、全称文としては検証不能、つまり経験的に無意味となってしまいます。つまり論理的には同値な文の一方が有意味で他方が無意味だということになってしまうのです。(p. 80)
??? 単に間違ったことを言っているようにしか思えない。同値な文が検証可能なら元の文も検証可能ではないのかな。
「黒いカラスが存在する」の同値文は「全てのカラスが『黒デナイということはない』」ではなくて「『全てのカラスが黒デナイ』ということはない」なのですが、大庭さんは前者で読んでいるような感じがするのですが。