Steven Soderbergh監督『Che』 (邦題:『チェ 28歳の革命/39歳別れの手紙』)

前半を観たのがもう何ヶ月も前なのだけど、このたびようやく元気を振り絞って後半も観た。いやー長かった。
そして、全然面白くなかった。 Benicio del Toro はすごい存在感出してて、この存在感が、 Che Guevara という人のカリスマを説得力ある形で表現しているのだろうとは思う。思うけど、それだけなら4時間もいらんよ・・・
この長い映画の中で、 Che は何も成長しないほとんどロボットみたいな存在でしかない。前半ではキューバで革命を成功させ、後半ではボリビアで革命を失敗させて銃殺されるが、観ててもずっとゲリラ戦をやってるだけで、成功に向かう高揚感もなければ、失敗を予感しての焦燥感もない。感情移入ができないので、最後死んだって、ああ、やっと終わってくれたとしか思わなかった。
なんというか、冒頭の、南米の地図上で国々が一つ一つ色分けされて浮かび上がるところのだらだらっぷりもあって、開始20分くらいから飽きていたし。
どうなのかなあ、ああいう何もない人物として描きたかったってことなのかなあ。何もない人物が主役で4時間はきついよなあ。