Richard Donner監督『Superman II』 (邦題:スーパーマンII)

スーパーマンII リチャード・ドナーCUT版 [Blu-ray]

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監督の Richard Donner が途中で降ろされたために、当初の構想の作品は20世紀には観られなかったのが、Donner監督版として出たということらしいが、そもそもの劇場公開版はテレビで1回観たかどうかくらいなので、さっぱり覚えていない。
で、やっぱり、アクションがちょっと・・・ 特にクライマックスの北極の秘密基地(?)のシーンなんか、ずっとしゃべってるだけでアクション皆無だし。もちろん、Lex Luthor こと Gene Hackman がしゃべっているのを観るのはたいへん楽しいのだけど。
今作では、ヒロインの Lois Lane に正体がバレる。まあ、そりゃバレるよね。眼鏡かけてるだけだもんね。それで北極の秘密基地で一夜を共にしたりして、そういう場合のお約束として、コトが終わったあとに Lois がブカブカのスーパーマンTシャツを来て現れたりして笑えるのだが(ほんとはシリアスなシーンなのだが)、そのあとでスーパーパワーはいらんから彼女との愛に生きるんだと普通の人間になってしまうのだが、その結果、ダイナーではトラックの運ちゃんにボコボコにされてしまう。
で、ボコボコにされて髪がボサボサになったら、ちょっと見にはスーパーマンに見えないことに気づいた。だから、眼鏡かけたり帽子かぶったりじゃなくて、髪を下ろせばいいと思うよ。
ああー、それから最後にまた地球の逆回転やらかした・・・。前も言ったけど、高速で回転してるものを突然逆回転させたら、乗ってる人はみんな慣性力で吹き飛んだり潰れたりしてるはずだって。というか逆回転させたら、時間の流れの中で逆回転が始まるのでなく時間自体が逆回転するって、どこで教わってきたんだと。
あと北極と米国を、Lois のせて飛んで行ったり来たりしてるけど、たぶんマイナス50度とかになってるよね。着くころにはとっくに凍死ですよ。
というわけで、いろいろあれな面もあるけど、Christopher Reeve の美男子ぶりと、Gene Hackman の素晴らしい軽妙さがあるだけで十分に満足はできるかなあという感じ。