John Singleton監督『Four Brothers』 (邦題:フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い)

養母を殺された四兄弟(白人2人、黒人2人)が復讐する話。体調がすぐれない状態で観たせいもあるかもしれないが、あんまりな感じだった。
まず、兄弟が食事の席でそれぞれに養母の教えを思い出すシーン。これが非常にダサい。養母の席に幻が見えて、「口を開けて噛まないの!」みたいな注意をするとか。こういうのは、もっとメタフォリカルにやってくれないと。
それから、養母の死の真相を探るのだが、その行き当たりばったり感と、にもかかわらず一直線に真相に突き進むプロットのせいで、「意外な真相」モノとしては楽しめない。
派手なアクションがあるが、住宅地でものすごい銃撃戦をして10人くらい死んでいるのに、「正当防衛だな」ですます警察とか。実はその刑事の片割れが悪者だったということなのだが、殺されちゃういい方の刑事にしても、まともに犯罪捜査をしているようには見えないのであって、いやデトロイトですなあ。
最後は、兄弟が1人死んじゃうわけだが、まあ復讐も完遂してハッピーエンド・・・うーん、こういう映画ではハッピーエンドでない方が、最後決死の覚悟で突っ込んでいく方が心に残ると思うのだけど。