Timur Bekmambetov監督『Day Watch』 (邦題:デイ・ウォッチ)

昨日観た『Night Watch』の続編。昨日の時点では、もう一本観るのめんどくせーなあ、もういいよ光と闇の対決とか・・・という気持ちだったのだが、前言撤回。自らの不見識を恥じるところ絶大。この続編はもう最高のキチガイ映画だった。前作は、ロシア人が作った普通のハリウッド映画、という水準のものでしかなかったのだが、今作は、ハリウッドでは絶対作れないだろう、最初から最後まですべてが「過剰」な、怪作としかいいようがない代物だった。
プロットは、一言でいうと、何がなんやら・・・で、なんでそれがそうなるのか、前作にもましてさっぱりわからないのだが、いやいいんだ、プロットなんて飾りです、偉い人には(以下略)と断言できるくらい、一つ一つの場面の演出が、音楽も映像も演技も、もう馬鹿ですごい。140分の大作だが、終わってしまうのが惜しく感じられたくらい。
で、どこがどう、といったことは、あまりにも馬鹿すぎてすごすぎて、観終わったら一つも覚えていない。でも、なんかすごいものを観た、という興奮は残っていて、あと、登場人物全員大好きだーという気持ちが残っていて、久しぶりにいい映画体験ができたという感じ。
『Night Watch』の方は、今作を観るための予習のつもりで観ればいいと思う。『Night Watch』だけでやめてしまうのはほんとに損なので、前作を観た人は、騙されたと思ってぜひ今作も観るべき。