Timur Bekmambetov監督『Night Watch』 (邦題:ナイト・ウォッチ)

実は何百年もの間、二つの勢力が対抗し続けてきていた・・・という映画を二日連続で観るとさすがにあれだわ。一言でいうと、ロシアでもハリウッド的な映画が作れたねすごいねという映画。
光の種族と闇の種族が、昔大戦争をしたけど、最近まで休戦協定が守られていて、でもなんか崩壊を示唆する予言があって、運命の子供が出てきて、主人公の必死の頑張りが皮肉にも予言を成就させてしまう、という、まあそういうプロット。
最大の問題は、この光と闇、二つの勢力の超人的能力が、あんまたいしたことないようにしか見えず、休戦協定が破れたらどうだというのか、普通の軍隊とかで鎮圧できないようなどんな災厄が巻き起こるのか、さっぱりわからないために、なんか超能力を持ったギャングの抗争にしか見えない、ということかなあ。
ただ、現代のモスクワの街並みを舞台にしているために、ハリウッド映画では見慣れない風景が出てきて、それは物珍しくてよかった。郊外に寂しく建っているマンションの周りをしょぼいCGIのカラスが飛び回っているのも、なかなか雰囲気出ててよかった。
あ、あと、モスクワの人はみんなネスカフェのインスタントコーヒーを飲んでいることが判明・・・とか。
問題は、続編の『Day Watch』も借りてしまっていて観ないといけないということか・・・