Mark Helfrich監督『Good Luck Chuck』(邦題:噂のアゲメンに恋をした!)

まあペンギン映画の一種なのかな・・・しかし、下品だわー。馬鹿だわー。邦題の感じが、若い女性同士でキャッキャいいながら観るような映画を想像させるけど、全然違う。(性的な意味で)下品なギャグで笑える人向け。
男子と女子が車座になって真ん中でジュースの瓶を回す。止まったときに瓶の口が向いた人と、瓶を回した人が、クローゼットの中で7分間二人きり。という遊びが米国にはあるらしい。で、Charlieは金髪長髪の好きな子がいたのだけど、瓶回しであたったのはその隣に座っていたゴスっ娘。ゴスっ娘
はCharlieのことが前から好きで、クローゼットの中で迫られるもCharlieは拒否。憤慨した相手は呪いをかける・・・
成長したCharlieは歯科医になり、何人もの女性と付きあうが、いつもうまくいかず、元カノの結婚式に呼ばれること多数。実は「セックスしたら、相手は自分から離れて、その次に最高の彼氏を見つける」というのが呪いの内容だったのだ。
Charlieの周辺では、「彼とセックスしたら幸せになれる」という噂が流れ(「噂のアゲメン」というのはこういう意味)、彼の歯医者はセックス目当ての若い女性で大繁盛。Charlieも画面16分割で励む励む。最初は楽しんで、途中からは奉仕活動のように、だんだん苦痛を伴いながら、Charlieはセックスをしまくる。
愛のないセックスに倦んだCharlieの前に、ほぼ人間凶器並みのドジっ娘Camが登場。Jessica Albaは『Into the Blue』に続いてまた水族館で働いている。Charlieはこれぞ運命の女性だ、というわけで彼女にアタック。首尾よく付き合うようになるが、しかし呪いのために、セックスすることはできない、さあどうする、という話。ちょっとこれ以上プロットを書くのがめんどくさくなってきたのでこの辺で。
Charlieの下品な友人Stuとか、Camの変な弟とか、結構笑えるしいい感じ。あとペンギン好きは男女を問わずドジだという設定は・・・もしかしてあれ? ペンギンのヨタヨタ歩きがドジそうっていう連想? うーん。まあとにかく最初から最後まで下品で馬鹿なギャグの連続で、こういう映画久しぶりに観て、21世紀になってもこういうのちゃんとつくられてるんだとある種の感慨。
しかしあれだなあ、Jessica Albaは、自分が出てないところがほとんどポルノ映画みたいなことになっているとは思いもよらなかった可能性はあるな。かわいそうに。