Stephen Norrington監督『The League of Extraordinary Gentlemen』(邦題:リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い)

リーグ・オブ・レジェンド 時空を越えた戦い (Blu-ray Disc)

リーグ・オブ・レジェンド 時空を越えた戦い (Blu-ray Disc)

失笑に近い感じで笑いながら観るべき映画。
ドリアン・グレイって不老不死の妖怪なんだっけ?
ノーチラス号の初登場シーンは、確かにすごい迫力で、ものすごくでかい。現代の潜水艦より遥かにでかく、タイタニック号くらいあるだろう。それがヴェネツィアの運河を航行する。運河の水面下はなんか遺跡みたいになっている。
ファントムという悪者を退治するために集められた怪人連盟だが、実は集めた本人がファントムで、その動機は、吸血鬼の血液、透明人間の皮膚、ジキル博士の薬、ネモ船長の科学技術を盗んで、最新兵器の開発に利用するためだった! というのがオチみたいなものなのだが、それをするのになぜ一箇所に集めなければならないのか。そもそもリクルートの時点で、本人たちとは接触しているのだから、そこで個別に集めればいいだろう。結局、集めてしまったがゆえに、悪者の計画は失敗する。
というか、悪者の兵器工場をみると、ミサイルとかまで製造されていることがわかる(舞台は19世紀末)。それ以上強力な兵器が必要なのか? そもそも何がしたいんだこいつは。
「感動」部門においては、19世紀代表のアラン・クォーターメインから20世紀代表のトム・ソーヤーへの世代交代(擬似親子関係)が主軸になっている。でもトム・ソーヤーって、世紀転換期に青年って年齢の人じゃないよね・・・
クォーターメインはソーヤーを助けて死ぬが、アフリカの魔術師みたいなやつが、呪術で蘇らせるシーンで幕。モンゴルからアフリカまで連れて帰る間に、かなり腐敗が進んでいるのではないかと思うが、どういう状態で蘇るのだろう。ゾンビーな感じになっているのではないか。
なんとSean Conneryの最後の出演作となったらしい。かわいそうというかなんというか。Alan Mooreの原作はかなり面白そうなので、それを知れただけで儲けもんということにしとこう。