Marc Lawrence監督『Music and Lyrics』(邦題:ラブソングができるまで)

ラブソングができるまで [Blu-ray]

ラブソングができるまで [Blu-ray]

2007年の米国映画。
驚かせるのではなく、きちんと期待に応えた仕事ができる、って素晴らしいことだなあと、前半特に笑い、最後はちょっと泣きそうになりつつ思った次第。ささくれだっていた精神が大変癒されました。ラブコメの王道。おすすめ。
オープニングの、80年代丸出しのPVが、もうなんというか失笑ものなんだけど、まったく同じものがエンディングでも流れて、不思議なことにこれがかっこよく・・・は見えないけど、温かい気持ちで観られるように。
Hugh Grantは落ち目の元ポップスターで、昭和日本的な用語でいうと、デパートの屋上でリサイタル(実際は、同窓会の余興とか遊園地のコンサート)みたいな毎日。それでも、倦んでひねくれる様子はなく、(腰を振りつつ)ちゃんと頑張っているし、その良さをDrew Barrymoreが満面の笑顔で見てあげている様子は、心がほんと温かくなる。
二人が作る歌(Music and Lyricsというタイトルはこの二人の役割を表している)に対立するように見えるのが、超人気セクシーディーヴァ的な歌手だけど、最終的にはちゃんと相互理解に達して、(約一名を除いて)みんなハッピーに。ああ、世界にはこんな良い人たちが住んでるんだなという、そういう映画。