Richard Loncraine監督『Firewall』(邦題:ファイヤーウォール)

ファイヤーウォール [Blu-ray]

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2006年の米国映画。
だいたいその、銀行のセキュリティ担当者が、どいつもこいつもWindowsを使っているというのはどうなんだと。他方で、普通にHDD使えばいいところで、なぜか「MP3プレーヤもHDDであることには変わりない!」(キリッ)とか言って、無意味にiPodを改造するところとか、ほんと優れたバランス感覚っていうんですかね!
とにかく、家族を人質に取られたセキュリティ責任者のHarrison Fordが、どう考えても不合理な英雄的行動に出ようとして、家族の生命を危険に晒すのが、観ててイライラ。おとなしく言うこと聞けよそこは。
それから、ボールペン型のカメラを胸ポケットに入れられて、監視されつつ出勤するというシーンがあるが、自分のオフィスに着いたFordは、窓の方を向いて、窓の外の景色がカメラに映るようにしつつ、映らないところで助けを求めるメールを書く・・・が、それも電子的に監視されていて失敗――あのね、紙にペンで書けばいいでしょそこは。
さらにそのペンを、秘書の胸ポケットに差してごまかし、なんかしようとするが、秘書が勝手に動いてカメラに自分が映ってしまい失敗――そりゃ無理だろう、失敗するに決まってる。
ああ、まだいくらでもあるよう。「パスワードを教えろ」「Larkだ」「なに?」「Lark、うちのボートの名前だ」って、パスワードは8文字以上でアルファベットと数字を組み合わせろって言われなかったの? ばかなの?
というわけで、Harrison Fordは、特に非常事態が発生したときには不合理で馬鹿げた行動しかとらない危険人物だということが判明したので、銀行はさっさと解雇すればいいと思います。