リドリー・スコット監督『ブレードランナー』

ブレードランナー ファイナル・カット (2枚組) [Blu-ray]

ブレードランナー ファイナル・カット (2枚組) [Blu-ray]

小学校高学年か中学校くらいの頃に、すごい評判だということでレンタルビデオで借りて観たら、激しくつまらんかったという記憶だけが残っているこの作品、いやでもそれは、当時の自分が馬鹿だったからで、今見たらその世界観の深さ、映像の見事さに圧倒されるのではないかと思ったのだが。
まず映像については、昨日『ウォーリー』を観たばかりというのもあるのかもしれないが、なんかねー、という感じ。
アクションもたいしたことないし、主人公のデッカード(やっぱ刑事だからデッカードなの?)も一体何を懸けてレプリカント狩りを請けているのよくわからんので感情移入のしようがなく、クライマックスの戦闘シーンでも、デッカード死なないで的感情に基づくハラハラ感が出てこない。だからデッカードレプリカントなのかどうかも全然気にならない(レプリカントなんだろうけど)。
レプリカントには4年しか寿命がなくてかわいそうだ、というのは、かわいそうだまで含めて、そういう設定、監督の意図だ、というのは明らかだが、観ててもそんなかわいそうな感じがしないのもあれだなあという感じ。
たぶんもう歴史上の作品なんだろう。