宮台真司『日本の難点』

日本の難点 (幻冬舎新書)

日本の難点 (幻冬舎新書)

Es viel kürzer sein würde, wenn es nicht so kurz wäre!!!!
たとえば本書執筆の理由の一つについて曰く

僕が社会システム理論の訓練を受けてきたことに関連しますが、経済や政治や宗教や性愛や教育を個別に論じた本はあっても、これらを一人の著者が串刺しにして論じ、かつ時事的性格を帯びた本が一つもないことです。 (p. 282)

これ、「関連しますが」の前後がどう関連しているのか、これだけの記述で分かる人がどれだけいるのだろうか――たぶん、社会システム理論は、経済や政治や宗教や性愛や教育を、どれもそれぞれ特殊な種類の(ということは一定の共通性を持った)社会システムとみなす一般理論だから、ということなのだと思うのだけど。こういう分かりにくい文がいっぱいで読みにくい。
なんであんなに売れているのかよくわからん。似たような内容がマル激でもっとわかりやすく観られるので、そっちで十分だと思う。