法月綸太郎『ふたたび赤い悪夢』

ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫)

ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫)

ふたたび赤い悪夢 (講談社ノベルス)

ふたたび赤い悪夢 (講談社ノベルス)

風邪ひきさんは寝るのが仕事だというわけで基本的に寝ていたのだが、途中起きたときに途切れ途切れ読んで読了。
頼子のために』は伏線だったのね。同じく伏線である『雪密室』や、本書と『頼子のために』とあわせて三部作をなすという『一の悲劇』はもう何年も前に読んだので、あんまり覚えていないのが残念。
著者の、一文一文に対する緊張感がみなぎっていて、文章書きとしてエネルギーを与えられた。結末のあり方にもよるのか、読み終えたらそれまでずっとしていた頭痛が消えた(これは少し前に服用したナロンエースのおかげという説もあるが)。注文をつけるなら、引用が無駄に長いのが気になったというところか。