田村秀『B級グルメが地方を救う』あるいはWikipediaって便利だなの巻
- 作者: 田村秀
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/09/17
- メディア: 新書
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肉の薄切り、またそれに衣を付けてソテーしたカツレツを指すフランス語のエスカロープが語源。根室市ではエスカとも呼ばれるローカルフードだ。妙めたライスの上にとんカツを載せ、ドミグラスソースをかけたもので、ケチャップライスの赤エスカと、バターライスの白エスカがある。バターライスにはみじん切りのタケノコが入っているのが特徴だ。エスカロップは、根室市の洋食店「モンブラン」のシェフが一九六三年頃考案し、短期間で市内に普及したといわれている。根室市内の多くの喫茶店がメニューとしており、コンビニエンスストアでも「エスカ弁当」が売られている。(pp. 64-65)
ちょっと気になって調べてみました。(他の項目についても調べてみたけど、書くのが面倒なので、本を持っている人はみんな自分で検索してみてくださいね。)
本書
肉の薄切り、またそれに衣を付けてソテーしたカツレツを指すフランス語のエスカロープが語源。
本書
妙めたライスの上にとんカツを載せ、ドミグラスソースをかけたもので、ケチャップライスの赤エスカと、バターライスの白エスカがある。バターライスにはみじん切りのタケノコが入っているのが特徴だ。
wikipedia:エスカロップ
炒めたライスの上にトンカツを載せ、ドミグラスソースをかけたもの。通常、皿の端にサラダを添える。ケチャップライスを用いる赤エスカと、バターライスを用いる白エスカがあり、現在は白エスカが主流。白エスカのバターライスには微塵切りの筍が入っている。
本書
根室市の洋食店「モンブラン」のシェフが一九六三年頃考案し、短期間で市内に普及したといわれている。
本書
根室市内の多くの喫茶店がメニューとしており、コンビニエンスストアでも「エスカ弁当」が売られている。
wikipedia:エスカロップ
市内では食事メニューとして供する喫茶店が多く、コンビニエンスストアでも「エスカ弁当」が売られており、夕食メニューにエスカロップを出す宿泊施設もある。
その他、(引用元を明記していない)豆知識的な部分はほとんど、Wikipediaにほぼ同じ文章が見つかります。おもしろいですね。ちなみに本書には、「参考資料」として非常に多くの自治体、団体、企業のHPが挙げられているのですが、Wikipediaは挙がっていません。変ですね。こんなに便利なのに。
以下おまけ。
本書
「タコライスは、金武町キャンプハンセンのゲート前に広がる飲食店街にある「パーラー千里」で一九八〇年代に生まれた。」(p. 123)
本書
「ホッキ貝はウバガイの通称で、加熱したものは白い地に三分の一程度赤みがかった部分があるが、生のものはこの赤色の部分が黒っぼい色をしている。」(p. 136)
本書
「ヴルストとはドイツ語でソーセージの意味で、焼いたソーセージにケチャップソースとカレーパウダーなどをたっぷりかけたとてもシンプルな料理だ。高級レストランのメニューというよりは、街中の軽食スタンドや駅の売店などで売られていることが多く、注文するとたいていはパンが一つ付いてくる。」(pp. 157-158)
wikipedia:カレー・ヴルスト
「ヴルストとはドイツ語でソーセージの意。/焼いたソーセージの上にケチャップとカレー粉をまぶしただけのとてもシンプルな料理だが、根強い人気のあるメニューである。レストランよりは、街中の軽食スタンドなどで売られていることが多く、注文するとほとんどの場合パンが1つ付いてくる。」