赤川学『性への自由/性からの自由――ポルノグラフィの歴史社会学』
性への自由・性からの自由―ポルノグラフィの歴史社会学 (クリティーク叢書)
- 作者: 赤川学
- 出版社/メーカー: 青弓社
- 発売日: 1996/07
- メディア: 単行本
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さて、世の中には、「マスターベーションに必要な想像をかきたてるために利用される表現物」であって、しかし「人々がポルノグラフィと呼んでいないもの」がたくさんあり、その中には、そう呼んでいないこと自体が「マスターベーションに必要な想像をかきたてる」性能を与えているものが少なくないし、さらには作り手(の少なくとも一部)がそのことを自覚していたりすることもあるだろう。
そういうのはどう扱ったらいいのかな。体験談的に、「〜は(実は/自分にとって)ポルノだ」と新しくポルノ言説を生み出すしかないのかな。