硫化水素自殺

ついに(物理的距離にして)自分のすぐ近くで発生。

http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=1&newsNo=110356
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15日には、新潟市西区硫化水素によるとみられる自殺が発生した。
現場となった公園は住宅や幼稚園、学生アパートが立ち並ぶ住宅街の真ん中にあり、男性が倒れていた場所から最も近い民家まで約30メートルしか離れていなかった。しかし、新潟西署は「模倣者が出る懸念がある。一方、住民に被害は及ばなかった」と判断し、報道発表しなかった。
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事件報道の在り方に詳しい立教大社会学部の服部孝章教授(メディア法)は「公園を立ち入り禁止にするなど公権力を発動している以上、県警は何が起きたのか説明する責務がある。個人情報保護を名目に当局側が報道発表を取捨選択する傾向が強まっている」と指摘。同時に「自殺連鎖の呼び水とならないような報道の在り方も求められている」と話している。

模倣者が報道のせいで出ているのは明らかだけど、そこを判断するのは報道機関だろう。警察が判断すべきことではない。
ところで、硫化水素を用いた自殺自体は激増しているのだろうけど、自殺数自体は増えているのだろうか。つまり本来なら(というのもおかしいが)首を吊るはずだったのが硫化水素にしたということなのか、硫化水素を知ることで自殺に踏み切った人が多いのか。言い換えると、「模倣」されているのは「硫化水素」なのか「自殺」なのか。