『社会学評論』58巻4号「特集・社会学教育の現代的変容」
初授業の参考にと思って読んでおります。
学生たちは社会学の「脱常識」性がおもしろいと常識的な回答をしている。著者と同様、この凡庸な肯定的評価は社会学教育の成功を意味していないと思う。本当に面白いのは社会学研究による脱常識化が我々の持つヴァナキュラーな社会学的知識にどう作用するかというところまで踏み込んでからだと思うが、なかなか難しそう。とりあえず、この調査結果と、それに対する不満(脱常識がクリシェであること)を、授業で併せ教えることはできそうだが。
片桐さんの学生への愛が文章の端々に溢れていて楽しく読めた(飲み会でご一緒するといつもゼミ自慢している気がするw)。あと、ともかく学生に一仕事完成させることを重視しているように見受けられてその点は大賛成。