三砂ちづる『オニババ化する女たち――女性の身体性を取り戻す』

オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す (光文社新書)

オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す (光文社新書)

風呂で。
若い頃からセックスして子供を産んでないと(つまり性器・子宮を使ってないと)下品でヒステリックな中年老年女(=オニババ)になるぞ!という恫喝の本。
何の根拠も挙がっていません(「〜と思います」「〜ないでしょうか」が何回でてくるか数えてみよう)。
でも時々自信たっぷりな箇所が。

たとえば看護婦として病院で働いている女性で、三十代半ばでとても綺麗で独身で、という人は、だいたい医者のそういう相手[=不倫相手]がいます。(p. 214)

勉強になります。
副題にみえるような、自分の身体性を意識してコントロールしよう、というのには賛成なんですけどね。なんで主題のような極端な方向に走ってしまうんですかね。新書ってそういうもんなのかなあ。