竹内洋『教養主義の没落――変わりゆくエリート学生文化』
- 作者: 竹内洋
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2003/07/01
- メディア: 新書
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さて本を読まないといわれる現代の学生にも読書は勧めたいが、基本的には上の研究者の読書という形態を勧めるしか自分にはできないと思う。本を読んだから立派な人格が身に付くなんてことはありえないし、まともな本には世界の秘密は書かれていない(書かれていたらまともな本でないということだ)。しかし読めば、知的なコミュニケイションへの参加は確実にできる(まわりに相手がいなくてもブログを書けばいいし)。そしてそういうコミュニケイションは結構楽しい。この点を教えてあげるのが大学の(教養)教育で重要なことではないかと思う。