養老孟司『脳に映る現代』

脳に映る現代

脳に映る現代

こんなに無内容で支離滅裂で意味不明な文章も珍しい。この人がなぜ物書きとして生き残り、求めて読む人が(何百万人も)いるのか全然理解できない。たとえば

ヒトは神なくしても、生きられるかもしれない。しかし、信仰なくしては、生きられないはずである。それは、動物であっても、あるていどの大きさの脳を持てば、同じことであるらしい。では、なぜ、脳はこうしたはたらきを持っているのか。持って当然であろう。もし、信ずるというはたらきがなければ、脳の中で起こるすべては、まったく平等になってしまう。それでは、どう行動したらいいか、まったくわからないではないか。(p. 217)

何回読んでもどういう理屈なのかわからない(こんな文章ばっかりなんだ)。ところで何でこの人、解剖学者なのに脳とかいってるんだろう(というのはたぶんこれまで延べ1億回は問われたであろう問いだが)。