野矢茂樹『『論理哲学論考』を読む』

『論理哲学論考』を読む

『論理哲学論考』を読む

出た当時買って読んだのだが再読。野矢さんは駒場時代に熱心に授業に出た先生の一人。といっても多分半分も出席はしていないと思う。どうやって単位をそろえたのか不思議だ。ちなみに私が進学した社会学研究室は、平均点がかなり高くないと進めなかった(はず)。そもそも私は教養学部(これもかなり高得点が必要)に進学しようと思っていたのだが点数が全然足りなかったくらいなので、普通にいったら社会学は無理だった。なぜ進学できたかというと、私は文3じゃなくて文2だったから。(文2というのは寝てても経済学部に進めるのでネコ文2と呼ばれる安楽コース。)それで、進学に際して傍系進学枠というのがあって、社会学は文2から6名定員だったのが私を含めて4名しか希望しておらず、要するに定員割れで無条件合格だったのだ。熾烈な競争を勝ち抜いてようやく進学してきた文3出身の諸君にはほんと申し訳ない。いやほんと。

  • 1 「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」

どうでもいいけど手許の初版には「ウィトゲンシュタインは1989年の春に生まれている」(p. 14)と書いてある。平成生まれかよ!

  • 2 現実から可能性へ
  • 3 対象に至る方法
  • 4 これでラッセルのパラドクスは解決する
  • 5 論理が姿を現わす
  • 6 単純と複合
  • 7 要素命題の相互独立性
  • 8 論理はア・プリオリである
  • 9 命題の構成可能性と無限
  • 10 独我論
  • 11 自我は対象ではない
  • 12 必然性のありか
  • 13 死について、幸福について
  • 14 『論考』の向こう