カオス―まったく新しい創造の波

カオス―まったく新しい創造の波

第1章 「カオスとは何か」
第2章 「蝶の森への道」
第3章 「カオスを探る」

70年代、松本が臨海ではなく、よりよく設備された任意の場所の研究施設における実験研究に必要なヤリイカを確保するため、当時不可能とされていたヤリイカの人工飼育に果敢に挑戦し、5年間の苦闘の末に成功した話は、その成果をいち早くイカの活き作り料理に応用した料亭の話とともに有名である(それまではヤリイカを長時間水槽内飼育することが不可能であったため、実験は海の近くの研究施設で行なわれていたという。そこでの問題は、イカが季節に応じて回遊していなくなってしまうことであった)。(p. 134)

これですね。