3月14日(日)の日記
- ビジュエルド・ブリッツは削除した。もう少しで死ぬとこだった。
Martin Campbell監督『Casino Royale』 (邦題:007/カジノ・ロワイヤル)
007 カジノ・ロワイヤル スペシャル・エディション (2枚組) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2008/12/19
- メディア: Blu-ray
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冒頭の白黒のシーンでまず渋い、かっこいい! と思い、画面の丸い穴に向って銃を撃つお決まりのショットから、やはりお約束の、基本的にダサいんだけどなんかカッコイイ「主題歌」のアニメーションへ。ここまでで、かなりやられる。
しかしもっとすごいのは、その後に続くマダガスカルでの追っかけっこシーン。ここは逃げる役の黒人がものすごい身体能力を魅せてくれる。あれだ、ヤマカシみたいなやつだ。黒人が壁の情報にあいた狭い隙間を鮮やかに跳び抜けるのに対して、Craigが壁をぶち破って追いかけるところは笑った。
後半のカジノのシークエンスは、どちらかというとヒロインのEva Greenの場をさらっている。いい眼力だ。他方、敵のブラフトリックに引っかかって大負けしたBondが呆然として、Vesperにも逆ギレして、もうあいつぶっ殺してやるとナイフ片手に敵の後を追うところは、この情けない感じがまたいい。
あと、Bondが拷問を受けるところ。座席の真ん中をくりぬいた枠だけの椅子に全裸で座らされる。男性なら誰でも想像がつくように、そうすると、玉袋が宙ぶらりんになる。そこに、先の方に結び目をつくったぶっといロープが登場。拷問者は、このロープを振り回して椅子の下から宙ぶらりんのそれを強打! ちょっとこれは泡吹きそう。とりあえずスパイは、睾丸を自力で「上げる」ことができるように訓練すべきだと思った。
ストーリー的には、ちょっと不明なところがある。後半のメインは、血涙を流す敵とのポーカー勝負で、負けると莫大な英国の税金がテロリストの手にわたってしまう、という理屈でBondは頑張るのだが、でも勝ったからといって何なのかがよくわからない。CIAの協力者も、勝ったらうちが連れてくぜとか言うのだが、ポーカーの勝敗と犯罪摘発とどういう関係があるのか。Vesperが誘拐される可能性にBondが気づくところも、なんで気づいたのかわからんかった。
それから、終盤のヴェネツィアのシーンであと20分しかないのに初めて出てくる敵(片目グラサン)がいる。この人なんなの? 血涙のやつと同じ左目がグラサンなので、血涙のやつが死んでなくて姿を変えて出てきたのかと思った。全般に、登場人物が多すぎるんだろうな。
まあ、といったいろいろも、最後の「The name's Bond. James Bond.」でカッケーとなってすべて昇華した。次作も近々観る予定。